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恩送り [ジョウモウ大学]

ジョウモウ大学の初めての決算。
こうして一年を数字で振り返ると面白い。

この活動の主な収入源は、会員会費とサポーターからの寄付金。
そんなに寄付なんて集まるもんか。
最初は皆、懐疑的だった。

やってる側がそんな心持なのだから、当然、寄付は集まらない。
集めるために何が必要かを工夫する者も居ない。

そんな状況下、開校を迎え船出したジョウモウ大学。
低予算だけど面白い授業を作ることに没頭するのは意外にも楽しかった。
ジョウモウ大学が目指す『興味でつながる共感のコミュニティ作り』という
目的は皆で共有できていたのが救いだったのかもしれない。

転機は突然やってきた。

ある日、学生さんから質問を受けた。
『何故、ジョウモウ大学は無料なのか?』
そしてこう付け加えた。
『こんなに楽しい授業を提供しているのだから有料でも良いのではないか?』
嬉しいお言葉ではあるが、僕は少し違和感を感じた。

仮に楽しい授業が受けられたから寄付をしますという流れになる。
これはこれでジョウモウ大学の活動を認めていただいた結果。
とても励みになるし有難い。

でも、これは寄付とは名ばかりの買い物ではないかという気持ちもある。
良いサービスを受けた対価としてお金を払います。
これでは、二者の間で完結してしまい広がりが無い。

もっと先を見据えた寄付が成立しないだろうか?
僕は自分に正直に、こう切り出しました。

『今、こうして授業が出来ているのは、皆さんの知らない誰かが寄付をしてくれたからです』
僕の中では、恩返しも素晴らしいけど、その恩を社会に還元してもらいたい。
そんな想いが強かった。

自分も顔も知らない誰かがこの経験をしてもらうための力になりたい。
そんな気持ちになってくれた時の寄付は、とても意味のあるものじゃないのかなと。

額面はどちらも3000円だ。
でも、恩返しでなく恩送りとなった寄付は、この先大きな力となって僕達の背中を押してくれる。

そんなことがあってから、授業の後に、寄付について話すスタッフがちらほらと。
少しずつスタッフにも学生にも浸透してきているようだ。

時間は掛かるけど、この気持ちは大切にしたいな。

手応えを感じ始めた今日この頃。
昨年より少しだけ強気の予算を組んだのは言うまでも無い(笑)

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再び [ジョウモウ大学]

先月、ジョウモウ大学は一周年を迎えることが出来ました。
面白がってかかわっていただいた皆様、本当にありがとうございます。

大した広告宣伝もしないのに700名近い学生さんが集い、
授業告知をすればすぐさま定員を超える参加申込みが届く。

『順調ですね』
そう声を掛けていただくことが増えてきた。
と同時に、僕は危機感を募らせ不安になっていく。

確かに、ジョウモウ大学にかかわったことにより、
遊び仲間も増えたし、仕事にも繋がったり。
街で『こんにちは』と挨拶する機会が増えたりもした。

これはかかわった人に多かれ少なかれ身に覚えのある変化だ。
でも、僕は一年前と何も変わっていない。
というか、何も成長していない。

出来上がった仕組みに胡坐をかき、想定内の授業を繰り返す。
これは僕たちが一番なりたくない姿なのではと思うことがある。

三年前、ジョウモウ大学を立ち上げたいという想いだけで、
企画書片手に県内外を駆け回り、沢山の人に会いに行った。
その時のワクワクした気持ち。
今かかわってくれている人は感じてくれているだろうか。

僕はすっかり忘れていた。
まだ少しも歩き疲れてなんかいないのに。


もう一度、知らない誰かに出会う旅に出ようと思う。
それが僕らの生命線なのだから。


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働き方 [WORKS]

今日は僕の仕事の話、少し聞いてもらえませんか。

僕は保険代理店を営んでいます。
法人化はしていますが、家族総出できりもりする小さな会社です。

僕の性格を反映してか、良くも悪くも個性の強い代理店と言われます。
経営理念にはこうあります。

『お客様の明るい豊かな未来への懸け橋となる』

無難ですね。
しかし、他の代理店と明らかに違う点があります。
それは、僕が扱う保険という目に見えない商品は、人や地域と繋がるための手段であるという認識。

諸先輩方には馬鹿な事言うなとよく叱られます。
保険代理店なんだから保険を売ってなんぼだろって。

おっしゃる通りです。
でも、やっぱり僕は保険を売ることを目的とした会社に魅力は感じない。
出来れば、保険代理店は街のお寺や公民館のような存在でありたいと思っている。

こんな甘っちょろい考えで10年やってきました。
何故、全く経験の無い素人が、この街でやってこれたのか。
営業経験の無い僕は、ただひたすら信頼残高を積むことしか出来なかった。
もっと言えば、約束を守ることしか出来なかった。


前置きが長くなったけど、本題に。
こんな僕でも地域に必要とされる保険代理店として、この街に立っています。
自分でもビックリするくらい、ちゃんと立っています(笑)
ただ運が良かっただけかもしれませんが。

でも、僕も歳を取る。
次の世代にバトンを渡す時が来る。

そろそろ、こんな一風変わった保険代理店で働きたいという次世代の人材を探そうと思ってます。
もし希望する方が居れば、3年くらいは損保ジャパンにて修行してもらいます。
給料も固定給だそうです。今の僕の手取りより多いのだそうだ(泣)

結果が求められる世界だから、気軽にやってみなよとは言えない。
僕の真似をしたからといって結果が出る訳もない。
それでも、君がこの街に居て良かったと言われる仕事に興味があれば、声を掛けてください。

味気ない求人を出すのはうちには似合わない。

先日、東京仕事百貨に饗茶庵の風間さんの記事を見つけた。
素敵な記事だった。
中村さんなら、こんな変な会社をうまく伝えてくれるだろうか。

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めばえ [ジョウモウ大学]

春ですね。

春と言えば入学式。
今のところ、ジョウモウ大学に入学式はありません。
いつでも誰でも入学できるから。
でも、あったら面白いかな。

お陰様で学生数は500名を超えました。
学生数が増えるということは、ジョウモウ大学への期待そのもの。
素直に嬉しいです。

ただ、学生が増えれば増えるほど、授業参加の競争率は上がってしまう。
毎回、抽選を行い落選してしまった方への連絡は本当に心苦しい。

こんな状況を放置していてはいけませんね。
より沢山の方に楽しんでいただける仕組みを考えています。
そして、もっと気軽に参加できるジョウモウ大学に。

ジョウモウ大学に入学試験はありません。
入学金も授業料も必要なし。

春風に誘われて、新しい繋がりをジョウモウ大学で。
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ご縁 [ジョウモウ大学]

何故だろう。
最近、素晴らしい出会いが続いている。

ジョウモウ大学は、皆様からの浄財で運営している。
先日、公式Webサイトに法人サポーターのバナーを設置させていただいた。

正直、広告だけの目的なら、投資効果はそれほど期待できない。
でも、地域に根付き事業を展開する数社から、快くサポーターへのお申し出をいただいた。
これはジョウモウ大学に期待してくれている気持ちの現われであるが、
それ以前に、メンバーとの個人的な繋がり、信頼関係があってこそのことだった。

ところが、先日、ある企業から、ジョウモウ大学の取り組みを応援したいと。
これまで全く繋がりのなかった企業から声をかけていただいた。

地域と企業が抱える課題を、ジョウモウ大学を応援することを通じて、
良い方向へ導きたいという純粋な理由で。

何だか、実際にお会いしても、初めてお会いした気がしない。
同じ想いを共有している者同士、交わるのにさほど時間は必要なかった。
あっという間に午前様。

この新たな出会いが、この街にとって意味の有るものにしたい。
無責任と言われそうだけど、出来そうな気がする。


そして、この出会いから、さらなる繋がりが生まれるとは。
出会いって不思議だなあ。
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はじまり [ジョウモウ大学]

2011年7月23日
ジョウモウ大学は開校しました。
皆様のご支援厚く御礼申し上げます。


開校記念授業の様子は近々レポートがあがってくるでしょう。
そもそも、僕はどの授業にも参加できていないから、レポートする資格なし。

大事な日に何やってたの?
事務局の大澤君と開校式/レセプションの準備に追われてました。

結果、開校式の挨拶も考える暇はなし。
何も考えず思うまま5分程ご挨拶させていただきました。
意外にも、準備しないほうが良い結果が出るという微妙なお言葉(笑)


開校にあたり思うのは、
開校記念授業や開校式、レセプションは記念すべきことでその象徴だけど、
僕にとってもっと重要なのは、これまでプロセス。


このプロジェクトに関わってくれた一人ひとり。
その誰一人が欠けても、この日は迎えられなかったんだと。

僕の事務所でミーティングを重ねるも先の見えない毎日。
皆、とても不安だったろうな。

そんな状態でも、仲間が一人増え二人増え。
支援の輪はゆっくりだけど、着実に広がっていった。

開校式の挨拶でとっさに出てきたエピソード。
群馬交響楽団と縁深い群馬音楽センターが出来るまでの逸話。
勝手にジョウモウ大学の立ち上げとオーバーラップさせていた。

群馬音楽センターは、建築費の約半分を市民の寄付でまかない建設された。
自分たちの楽団、群馬交響楽団のために。
それは自分の街の宝であり誇りだから。

規模の大小はあれ、気持ちは同じだったんじゃないかと。
ジョウモウ大学は皆さんの寄付だけで立ち上がった。
そんなのは続きはしないよという見方が大半です。

正直、僕もそんなに甘いものじゃないと思います。
だからといって、立ち止まる訳にはいかない。

この街には、自分の小遣いをジョウモウ大学のために寄付してくれる人が居る。
決して安くない法人スポンサーに名乗りをあげてくれる会社が存在する。

このプロジェクトは小さな動きだし、社会を大きく変えるものではない。
でも、これがきっかけで、小さな花が咲き、種をつけ、また花が咲く。
その繰り返し。

一年、二年じゃ目に見えないかな。
でも、十年、二十年続けば、きっとそれは、街に必要とされる仕組みになっていることだろう。


そう願って、僕は自分に出来ることをやるだけなんだ。
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コーディネート [ジョウモウ大学]

六月十八日、ジョウモウ大学開校前最後のオープンキャンパス。

これまでは、高崎の寺院広間、レストランでの開催でした。
今回は高崎中心市街地空き店舗を有効利用。
オーナーのご好意にて実現した今回の授業。

007.jpg

私は授業コーディネーターを努めさせていただいた。

授業タイトルは『Think JOMO ~群馬を世界中に自慢したくなる街に~』
チラシのコピーそのままですね。

約二年前、ジョウモウ大学の設立を思い立ち、動き出した。

街の中で挨拶が無くなった。
学生の居場所が少なくなった。
ワクワクを感じなくなった。

僕が歳を取ったからかもしれないけど(笑)

凄いスピードで便利になる世の中、僕はその恩恵を享受してる。
でも、その代償に街から挨拶や笑顔が消えてしまうのはとても寂しい。

顔を合わせ誰もが安心して関われるサードプレイスを。
その手法として、学びをきっかけとして、興味により人が集まり繋がる仕組み。

群馬には素晴らしい歴史、場所、資源が沢山ある。
でも、一番の財産は、そこに住む人だと思う。

そんな想いを持って、今回の授業を組み立てました。

ワールドカフェ形式の対話の場。
群馬の魅力を再発見と言えば、とても安っぽい。
でも、僕はこの授業で小さなチャレンジを実践し、大きなメッセージを込めた。

ワールドカフェ + マインドマップ

011.jpg

ファシリテーターには小澤昌人君を指名。
たまたま、彼はジョウモウ大学のスタッフであり、古い友人でもある。
でも、今回はそういう関係の延長ではなく、マインドマップインストラクターとしての彼に依頼したかった。
それが今回の授業のクオリティを左右するから。

013.jpg

肝心の授業はどうだったか。
それは生徒さんがtwitterで呟いたり、ブログにアップしてくれているので、そちらに譲ります。

僕が言える事は、想定した以上の反応、反響があり、一番自分が勉強になったという事。
そして、授業に込めたメッセージが確実に伝播している事。

『群馬を世界中に自慢したくなる街に、その為にあなたは何が出来ますか?』
授業の最後、生徒さんに今日から出来るbabystepを考えてもらいました。

そう、全ては自分事であり、自分の行動が全ての始まりなんだと。
小さな一歩で良いのだから。

二年前に書いた企画書にそんな内容が記されていました。


心温かく頼りになるスタッフ
資金面で応援してくれるサポーター
教室を提供してくれる街の先輩
そして、面白がって授業に積極的に参加してくれる生徒さん

JOMO_UNIV_N_logo_t_color.jpg

みんなの想いを乗せて、ジョウモウ大学は七月二十三日、開校します。
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